特別編「献血をしよう!!」

勇気を出して初めての献血 平成24年8月5日(日) 於 イオン鳥取北店

8月5日(日)に献血キャンペーンが行われ、本校から9名が参加しました。他校からは智頭農林高校、鳥取工業高校、鳥取湖陵高校、青谷高校の参加がありました。夏休みの暑い中にも関わらず、多くの高校生ボランティアの参加がありました。このページを紹介したので見てくれているかい?君たちは素晴らしいっ!!立派だよっ!!昨年度の年齢別献血者状況を見ると高校生が全体の3%と少ないのが気になります。昨年度より特に必要な400ml献血の基準が男子においては18歳から17歳に引き下げられました。これは若い年代への期待の表れでしょう。今後はこの年代の献血者の増加を期待しています。さて、今回の献血キャンペーンでは午前中に献血の学習を行い、午後からは献血呼びかけを行いました。お買い物中にも関わらずたくさんの方が呼びかけに応じ、献血してくださいました。本当にありがとうございました。さらに嬉しいことは、今日の献血者の中に初めて献血してくださる方が多かったことです。初めての献血は勇気のいることです。今日は多くの勇気のある善意に触れ、感動しました。そしてっ、本校からも2名、献血に初挑戦しました。今回は献血推進のため、特別編として献血の手順と勇気を振り絞って献血に挑む2人の様子をクローズアップし、紹介します。ご覧ください。

 

献血の仕組みについてのVTR視聴。

献血の仕組みについてのVTR視聴。

 

今回献血に挑戦するのは3年生のボランティア部副部長の鶴嶋さん(左)と2年生の有澤くん(右)です。
400ml献血の年齢基準は女性は18歳で男性は17歳なので2人ともクリアしています。
まずは初めての方は献血についてのVTRを見ます。

 

受付確認票と問診票に記入。

受付確認票と問診票に記入。

 

初めての方は受付確認票を記入します。これは本人確認のためで、一般の方は身分証明書を提示していただきます。
次は問診票の記入です。これは2回目以降の方も毎回記入していただきます。輸血を受ける患者さんに安全な血液を届けるため、また、自分自身が安全に献血をするため、問診票の質問に正確に回答します。「昼食とった時間っていつだっけ?」「さっきみんなで食べたろー。」「先生私昨日何時間睡眠とったかなぁ?」「知るかい。鶴は遅刻してきたからきっとたっぷり寝とるわ(笑)」
その他には病気や服薬について、海外旅行の場所、期間などの項目に答えていきます。

 

受付確認票、問診票のデータをパソコンに入力。

受付確認票、問診票のデータをパソコンに入力。

50kg以上の体重確認。

50kg以上の体重確認。

 

400ml献血の採血基準は男女とも体重50キロ以上です。女の子の鶴嶋さんは念のため体重確認を行い、クリアしました。
ちなみに200ml献血と成分献血の場合は男子45kg以上女子40kg以上です。

 

既往症の有無等の問診に答える。

既往症の有無等の問診に答える。

 

問診票をもとに問診を行います。問診内容のプライバシーは厳守されますので正確に答えてください。
薬を飲んでいる方は病気の種類や薬の種類によっては献血をご遠慮いただくことがあります。しかし、ビタミン剤などのいわゆる「保健薬」の類については、内服されていても支障ありません。また、輸血を介して感染するおそれがある疾患(ウイルス感染症)のリスクを軽減するため、海外からの帰国日(入国日)当日から4週間以内の方からの献血はご遠慮いただいています。

 

血圧測定。

血圧測定。

血色素量の測定、血液型事前判定。

血色素量の測定、血液型事前判定。

 

貧血の心配がないか、血色素(ヘモグロビン)量の測定と血液型の事前判定を行います。成分献血の場合は血小板数の測定も行います。
まさかっ、いきなり、ここで採血されるとは!!有澤くんはびっくり!!実は有澤くんは大の注射嫌い。そしてそして血を見るのがとても苦手。今回勇気を振り絞って献血に挑戦しましたが、やはり、こわくて見れません。顔が横を向いています。
この調子ではたして献血は大丈夫なのかー?頑張れー!!

 

献血バス。

献血バス。

 

すべての事前検査をクリアし、いよいよ献血バスに移動です。
献血の受け入れを行っているのは日本赤十字社です。日本赤十字社ではたくさんの方に献血をしていただけるように様々な場所で献血の受け入れを行っています。献血バスは献血ルームや血液センターが近在しない地域に出張します。

 

順番がくるのを待ちます。

順番がくるのを待ちます。

 

バスの中には4台の採血ベッドがあります。
中にはすでに数名の献血者がいらっしゃいました。善意の行動に感謝です。お話を聞くと、以前に家族が献血によって助けていただいたことがあったり、大震災の後、自分にできることが何かないかと考えての行動であったり、献血者の想いは様々です。
献血中はドリンクをいただき、リラックスしながら採血を行います。

 

採血ベッドでの採血。

採血ベッドでの採血。

 

いよいよ採血ベッドで準備を待ちます。もう有澤くんの表情に余裕はいっさい見られません。緊張と不安で器具の方は一切見ずに、だたただバスの天井の一点のみを見つめます。
「大丈夫だよ。リラックス、リラックス。」「飲み物は何がいいかな?」看護師さんが優しく声かけをしてくれます。
横でチッチちゃんが応援してくれているよー。頑張れー!!

 

献血開始。

献血開始。

 

採血開始。有澤くんの様子を察知した看護師さんが腕に布をかけてくれています。こうした配慮もありがたいです。本来は管から血液が献血バッグにたまっていく様子が見えますが、400mlのその量を見るとけっこうなものです。これなら少しはこっち側向けるよね。「おーい、有澤、こっち向けー。はい、にっこりー。」……笑顔が引きつっています。手前の鶴も順番がきました。いつもマイペースな鶴はさすがに落ち着いています。もう少し有澤くんに近づいてみましょう(笑)

 

採血には15分程度かかります。

採血には15分程度かかります。

 

おいおい身体がっちがっちじゃん!!上半身が緊張しているよ。もっと肩の力抜いてリラックスリラックス。飲み物はオレンジジュースをいただいたんだね。飲みながらでいいんだよ。右手はグーパーグーパーしながらね。もう少しだよ。
採血針を刺したときの痛みはすぐに和らぎますが、痛みが続いたり、指先まで響くような痛みがあれば、看護師にお知らせください。

 

献血カードをゲット!!

献血カードをゲット!!

 

右手には献血者の証である包帯、左手には勇者の証である献血カードを持って記念写真。献血に協力できたということは、健康体であるという証明なので、まず、そのことだけでも自慢できることだよと担当者さんからお褒めの言葉をいただきました。そして、君たちの勇気を振り絞った善意の行動、先生は自慢してもいいと思うよ。いや、君たちが先生の自慢の生徒たちだよ。よく頑張ったね。君たちの血液はこれから岡山に運ばれて、そして誰かの命のために使われるんだよ。
どんなボランティアもそうだけど、想いを行動に移すのは勇気がいることです。今回のこの2人は大きな勇気を持って献血に取り組んでくれました。「緊張してこわかったけど、人の役にたちたいと思って初めて献血をしました。」最後の意見交換会の鶴嶋さん有澤くんの言葉です。本当に素敵です。先生は君たちのことが大好きです。